ハラクッチーナ 放送内容
内容
クキタチ干しの煮物(3/12 OA♪)
今回は「クキタチ」です。
クキタチは、置賜の春の訪れを知らせる野菜。雪解けの後、一番初めに畑で収穫できる野菜です。古くから栽培されていたカブナの仲間で、秋に種まきをして葉が出た状態で雪をかぶり、雪の下で冬を越した葉の間から、雪解けとともに花茎が伸び出した菜を摘んだもの。今では雪国の春野菜になっています。
このクキタチ、おいしいけれど葉野菜で保存がきかないと他の地方では言われていますが、雪国山形には春・夏の野菜を保存して冬に食べる保存食の文化が根付いています。
今回は、クキタチを干した「クキタチ干し」をご紹介します。春に採れたクキタチをゆでて、4日から5日天日干しにすることで干物が完成。干すときに少しだけ揉んでおくことがコツ。これをあみ袋などに入れて保管しておき、昔は葉物野菜がとれなくなる冬の間の食糧として蓄えていました。
◆栄養
菜の花やアスパラ菜などにはβカロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
カリウム、カルシウムをはじめ、マグネシウムやりん、鉄などを豊富に含んでいます。どれも骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。
その他、ビタミンB群も豊富に含んでいます。脂肪の代謝を活発にする。冬の間代謝が鈍っていた体を目覚めさせてくれる働きがあります。
「クキタチ干しの煮物」
材料
干したくきたち 50g
ニンジン 1/2本
サラダちくわ 2本
糸こん 1袋
だし汁 200cc
しょうゆ 大さじ3
みりん 小さじ1
油 大さじ3
ごま油 小さじ1
作り方
①干したくきたちを、熱湯に入れ冷めるまでつけて戻し、3cmの長さにカットします。
②にんじんは千切り、ちくわはななめ薄切りにカットします。
③糸コンはカットして水から茹でてざるにあげます。
④鍋にだし汁と調味料を入れ火に掛け、沸騰したら材料のすべてを入れ、人参が柔らかくなるまで煮ます。
⓹最後にごま油をまぶして出来上がりです。