ハラクッチーナ 放送内容
内容
凍み大根の煮物(2/5OA♪)
今回は「凍み大根」。
主に東北や北国で、寒中の頃に2ヵ月ほどかけて作られています。
皮をむいた大根を適当な長さの縦二つ割り、または輪切りにして、箸で穴を開けひもを通し、少し透き通るまで茹でます。
次に2時間ほど水にさらしてから、きれいな雪の上に並べて凍らせます。
これを雪や雨がかからない軒下などに吊して干し、乾いたら家の中の風通しの良いところに吊しておきます。
色や形状などの干し上り具合は、毎年天候によって変わるそうです。
味が濃縮されて独特の歯ごたえを持った凍み大根は、一緒に煮込んだ身欠きニシンやじゃがいもを引き立てます。凍み大根自身も汁をしっかりと吸い込んで、噛みしめると口の中に豊かな味わいが広がります。
◆栄養
冬に作って保存しておき、田植え時にエネルギー補給の意味を込めて食されてきました。
大根にはジアスターゼと言うでんぷん分解酵素が多く含まれており、でんぷんに大根の汁を混ぜ合わせると分解が始まって糖に変わるからだそうです。
消化を助ける働きがあり、一緒に食べた炭水化物を素早くエネルギーに変える働きがあります。
胃酸過多、胃もたれや、胸やけなどに効果が期待できます。
凍み大根にすると水分が抜ける事などから、生の時に比べて栄養素が摂取しやすくなります。
生の大根 → 凍み大根
・カリウム:230mg → 3500mg(15倍)
・鉄分:0.2mg → 3.1mg(16倍)
・カルシウム:23mg → 500mg(22倍)
凍み大根の煮物
【材料 4人分】
凍み大根 2本
昆布 30cmを2枚
身欠きニシン 4本
人参 100g
じゃがいも 200g
干ししいたけ 4枚
砂糖 大さじ3
醤油 1/2カップ
油 大さじ3
水+干ししいたけの戻し汁 4カップ
酒 大さじ2
【作り方】
①凍み大根はぬるま湯にひたしてもどし(1時間~一晩)、2cm位に切って、ざるにあげて水をきっておきます。
②昆布と干ししいたけは水でもどしておきます。
③じゃがいもと人参と干ししいたけは、大きめの乱切りにします。
④もどした昆布を結び昆布にして、ニシンは5cmに切ります。
(今回はソフトタイプの身欠きニシンを使用。硬いものを使う際は、米のとぎ汁に一晩つけておく。)
⑤材料を鍋に入れ、水、調味料を加えて汁がなくなるまで煮て完成です。
↓過去のレシピはこちら↓
#197 11/27OA♪「シイタケとブロッコリーのグラタン」
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