防災の心得「自助を考える」
【自助・共助・公助の“自助について考える”】
1.自分の命は自分で守ることの大切さ
災害が発生したその瞬間から自分以外に自分の命を守れる人はおらず、助かった命で周りの人の命を助けることが出来ます。また、警察や消防など各公共機関においても被災していることには変わらず、公助の助けが来るまでに時間がかかります。
自分と大切な人の命を守れるように、「災害から命を守る備え」について考えていきましょう。
2.地震が起きた際の自助について
皆さんが普段、多くの時間を過ごす、例えば職場や学校、自宅などで地震が発生しました。さて、何が危険かパッと答えられますか?
命を守る備えは、人それぞれの環境によって違います。地震による危険を想像し、多くの時間ともに過ごす周囲の人と具体的な対策を話し、確認しておくことが大切です。
3.水害が起きた際の自助について
水害は天気予報によってある程度の危険を事前に予測することが出来ます。まずは、自身が今いるところの危険性、例えば土砂崩れや土石流の危険はないかなどを把握しましょう。そして早めの避難を心がけましょう。あらかじめ避難場所を確認し、安全な経路で避難できるよう心がけましょう。
4.火災が起きた際の自助について
火災はふとしたことから発生しやすい身近な災害です。
2011年以降、火災警報器の義務化がすすめられましたが未設置のケースも少なくはありません。住宅火災における死亡者は就寝中に起きた火災の割合が高く、特に危険です。住宅用火災警報器は正常に作動するよう日頃から点検し、点検に合わせて家族全員で、どんな警報音が鳴るのか聞いておくといったことなども、事前の備えにつながります。
5.災害が発生したその後を想像する
被災者から聞く多くは「〇〇しておけば〇〇の命は助かった」という後悔の言葉です。
改めて次の2つを意識し、自分の命は自分で守り、助かった命で周囲の人とも助け合える備えを、今から始めましょう
1.自分自身の身の回りの危険性を知っておくこと
2.その対策を考えておく
災害によって悲しい思いをせずにすむよう、まずは自助の大切さを考えていきましょう。