置賜あれこれ 小野川温泉

—–  小野川温泉  —–

 

 

第1話「小野川温泉の歴史」

 

今から約1200年前、京の都に小野小町という大変美しい女性がいました。

小町は、遣隋使で有名な小野妹子の流れをくむ小野良実という貴族の娘として生まれ、17歳で宮中に仕えます。

京の都で優雅な生活を送りながらも、出羽の国で郡司をしているお父さんのことをいつも案じていた小野小町は、父に会うために都を離れることになります。

 

小町は幾多の困難を乗り越え、承和元年(834)に米沢郷に入りますが、小町は旅の疲れから病にかかってしまいました。

そのとき夢枕に小町が信仰していた峰の薬師が現れ、「小野川にいで湯あり」というお告げをしたといいます。

 

小町はそのお告げを信じ小野川へ向かいますが、道に迷ってしまいます。

ところが袖に葦の葉が触れると、片方の葉だけが落ち、行先を示してくれました。

ようやく小野川へ到着し、小町が吾妻川を覗くと、絶世の美女と言われた顔が旅の疲れや病から鬼の面のようになっているのです。

それから、吾妻川は鬼面川と呼ばれるようになりました。

 

峰の薬師のお告げの通りに川辺を掘ってみると、湯が湧き出しました。

小町はこのいで湯に37日間浸かり、旅の疲れと病を癒し、再び絶世の美女となりました。

その後、更に北を目指し、無事にお父さんに会うことができたと伝えられています。

これ以来、小野川温泉は小野小町ゆかりの「美人の湯」と呼ばれるようになりました。

 

 

第2話「ほたるまつり」

 

小野川温泉では、3種類の天然の蛍を一緒に見ることができ、平成元年には環境省から「ふるさといきものの里」の認定も受けています。

 

ゲンジボタル

きれいな川にすむ日本では代表的なホタル。卵・幼虫・成虫と一生を通じて光ります。

成虫の期間は約10日間しかなく、その間は水のみで生活します。

 

ヘイケボタル

ゲンジボタルよりも小型なホタル。

水田、湿原といった止水域に生息し、ゲンジボタルよりも光の明滅が早く小さいのが特徴です。

 

ヒメボタル

ヘイケボタルよりもさらに小型で陸生、東日本では珍しいホタル。

メスは羽が退化して飛ぶことができず、あまり移動はできません。

ヒメボタルの光は星のように点滅しますので、とてもきれいです。

 

毎年6月中旬から飛び始め、発生時期が異なることから7月中旬までのおよそ1ヶ月間観賞できます。

見頃は7月上旬です。

ゲンジボタル・ヘイケボタルは温泉街にあるほたる公園を中心に夜8時から9時頃が見頃となり、ヒメボタルは温泉街から少し離れた笹原地区で夜9時から10時頃に見頃となります。

 

毎年、小野川温泉では6月下旬から7月中旬までほたるまつりを開催しています。

期間中は露天風呂小町の湯を時間延長し、隣接する蛍茶屋を週末に営業、月曜から木曜は無料のほたるガイドを実施します。

7月最初の土日には温泉街を歩行者天国にしてイベントも開催しています。

尚、蛍を鑑賞する際はルールを守り楽しくご鑑賞ください。

 

 

第3話「小野川温泉の泉質」

 

小野川の温泉は小野小町が発見し、伊達政宗公や歴代上杉の殿様もこよなく愛した名湯です。

 

泉質…含硫黄ナトリウム カルシウム塩化物泉含ラジウム PH6.9 中性

効能…リウマチ、肥満、慢性婦人病、アトピー、慢性皮膚病、火傷、切り傷、動脈硬化、高血圧症など

化粧水にも使用されている「メタケイ酸」を多く含んでいる美肌の温泉で、飲泉も可能です。

 

小野川の温泉は、数十年前に降った雨や雪が地下1000メートル~2000メートルの温泉だまりまでゆっくりと浸透し、そこでマグマに温められ湧きだしています。

源泉の温度は80.3度あり高温のため、水を入れて冷ます必要がありました。

ところが、あらたなる源泉を掘ったところ、約36度の同じような泉質の温泉が湧きだしました。

ふたつの源泉をブレンドすることによって、すべての施設で源泉100%かけ流しが可能となったのです。

 

また、小野川名物のラジウム玉子や冬期間の伝統野菜の豆もやし、あさつきの栽培にも温泉を利用しています。

震災以降は、毎年秋に温泉の恵みに感謝する開湯祭を峰の薬師をお祀りする薬師堂で行っています。

ほたるまつりで選ばれる小野川伊達男と小野川小町が温泉を奉納し、祈祷や餅まきなどをしています。

 

 

第4話「散策スポット」

 

小野川温泉にはたくさんの散策スポットがあります。

春には、河川敷に続く桜が、市内よりも一週間程遅くきれいな花を咲かせます。

 

5月下旬には、恒例となった田んぼアートの田植え。

絵柄は毎年違い、6月中旬頃から見えるようになり、稲刈りが行われる9月下旬まで楽しめます。

6月には、川沿いのアジサイロードにたくさんのアジサイが花を咲かせ、夜には蛍が飛び交います。

秋には紅葉を、そして冬には名物となったかまくら村で豆もやしラーメンを食べることができます。

四季の移ろいを身近に感じ楽しむことができるのも小野川温泉の特徴です。

 

このほか、小野小町に温泉を授けた峰の薬師を祀る薬師堂、ほたる公園、小野川温泉スキー場、小町花公園、

上杉鷹山公が小野川の温泉から塩を作ろうとした場所の塩田碑、西浦公園、

小野川温泉を一望でき、シャクナゲ公園もある甲子大黒天など、散策スポットが豊富にあります。

温泉街の入口にはインフォメーションセンター片葉の葦があり、各所には無料の足湯や飲泉所があるので休憩の際にぴったりです。

ときめぐりという体験めぐりでは、腕念珠づくりや写経の体験、ラジウム玉子づくり、鈴の絵付け、畳のコースターづくりなどができます。

 

今年(2019)は置賜三十三観音のご開帳が10月31日まで行われていて、21番札所の小野川観音でも7年ぶりにご本尊が公開されています。

 

 

第5話「まちづくり」

 

小野川温泉では2000年からまちづくりを実施しています。

小野川温泉のまちづくりは全体的な取り組み、特にお金をかけて再開発するのではなく、アイディアで勝負するソフトプランで行っています。

 

最初に実施したのが夢ぐりです。

宿泊者限定で夢ぐり独楽を購入すると、温泉街のお好きな旅館3カ所に自由に入浴することができるものです。

現在全国で同じ企画が行われていますが、小野川温泉では先駆け的に取り入れました。

また、露天風呂や公園にラーメンの出前をする「どこでも出前」、温泉街をガイドする「まちめぐり」や体験めぐりの「ときめぐり」など様々なお楽しみプランも実施してきました。

 

ハード面では、「自分たちでできるところは自分たちで」をモットーに、露天風呂を自分たちで作ったり、空き家になっていた建物を改修してお休み処にしたり、足湯や飲泉所を作ったりしました。

また、米沢市の景観形成重点地区への認定もあり、ブロック塀や歓迎塔の整備をしました。

 

イベントでは、「小野川温泉湯あそび祭」や「ポケモンGO」、ゆるキャラなど時流に乗った企画を行いました。

小野川温泉では短期のイベントばかりではなく、田んぼアートは4カ月間、ほたるまつりは1か月間、かまくらは2カ月間と、長期間のイベントでゆるやかな誘客を図っています。

小野川温泉に行けばいつも楽しいことがあるという場所を目指しています。

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